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【動画】20110629水曜「アンカー」青山繁晴の"ニュースDEズバリ"2011年6月29日-ヒーロー気分の菅さんは本気で“脱原発解散”をする!?- [青山繁晴の“ニュースDEズバリ”]

20110629水曜「アンカー」青山繁晴の"ニュースDEズバリ"2011年6月29日

-関電株主総会、玄海原発問題 自称ヒーロー菅首相、失敗の閣僚人事-

 

 

■予備動画20110629水曜「アンカー」青山繁晴の"ニュースDEズバリ"2011年6月29日
[Replaying in high quality]

別寅 水曜安価 20110629

 

 

以下ぼやっくりきくさんの文字おこしです。

ありがとうございます。

6/30付:「アンカー」ヒーロー気分の菅さんは本気で“脱原発解散”をする!?

 

 

山本浩之
「まあほんとに呆れて物も言えませんけれども、さっそくこのニュースにつきましては、このあとの“ニュースDEズバリ”のコーナーで、青山さんに詳しく、解説をしていただけると、いうことです」
青山繁晴
「はい。あの、今まではこの、中央、東京の政治が、こういう体たらくなので、復興がなかなか進まないって話だったんですが、実は今もう、そこを超えてしまって、この政治が、中央の政治が復興を邪魔してる
山本浩之
「ああー」
村西利恵
「邪魔…」
青山繁晴
足を引っ張ってるというのが現実になっていてですね。実は3日前の日曜日に、再び、宮城県の南三陸町に入ってきました。あの、南三陸町、皆さんもう、しっかりご記憶だと思いますけれども、わずか24歳の遠藤未希さん、ていう役場の職員が、上司の三浦毅(たけし)さんと一緒に、最後まで、津波が来ます、皆さん逃げて下さいと放送をなさって、2人とも津波にさらわれたという、町ですね。で、そこに入りまして、町長や関係者の方々と、話せば話すほど、今申した通り、実はもう中央の政治のおかげで、みんなが、いわばもう一度こう泥の中に引きずり込まれるようなことになりかねないと、いうことになってますね。で、今日は、その南三陸に入った話を含めて、あの、一体これからどうしたらいいのかということを、皆さんと一緒に考えたいんですけれども、今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」

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山本浩之
「『みんなに緊急提案』」

青山繁晴
「はい。これ、みんなというのは、ちょっとすみません、こんな偉そうな言い方、かもしれませんが、これあの、僕も国民の一人で、国民、有権者として、えー、同じ有権者、国民に、僕なりの緊急提案を今日、このコーナーの最後にいたしたいんです。で、僕も国民の一人ですから、あえて、みんなにと、皆さんに問うべきでしょうが、みんなで一緒に提案したいことありますよねということを、今日は、お話ししたいと思います」
山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「はい。まずはですね、えー、まあ延長国会の今、復興政策、どんどんどんどん打ち出してほしいんですけれども、一向に進みません。政治は本当に機能するのか。一体誰のための政治を行っているのか。最初の、これキーワードは『みんなに緊急提案』っていうことでしたが、そのお話も含めて、青山さんの解説です」

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青山繁晴
「はい。まず皆さんこれ、いわばこのコーナーの表紙ですけどちょっと見ていただくと、これがその南三陸町の防災庁舎なんですね。今は赤い鉄骨だけになってしまいましたが。この2階のこのこの部分から、遠藤未希さんと三浦毅さんが最後まで放送なさってたと。そしてこうやって、これ、こないだ撮ってきたばかりの絵(写真)なんですけど、まだこういう状態なんですね。まるで原子爆弾が落ちたような状態ですが、その小さな町の、この佐藤仁さんていう町長が、内閣総理大臣と直接向かわなきゃいけないと、いうことになってるわけですね。それちょっと、映像を見ていただけますか(VTR開始)」

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青山繁晴
「はい。南三陸町の、これ、今なんですけれども、まあこれ、あの、地元の人に言わせると、これでもずいぶん瓦礫撤去は進んだってことなんですが、皆さんもう一度言いますが、ほんとに原子爆弾が落ちたようなあとになってますね」

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青山繁晴
「そしてこれは今申した防災庁舎で、こうやってみんなの手づくりの祭壇ができてるんですね」

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青山繁晴
「で、この隣り、僕の隣りにいたのは、小野寺さんという自民党の議員ですが、自民党云々関係なく、彼ほんと地元のために、泥まみれ、汗まみれ、涙まみれになってずっと地元に張り付いてますね」

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青山繁晴
「そしてこれ実はテニスコートの上につくった、いわば臨時、ミニ、何て言いますかね、役場であり、町の行政機能を全部ぎゅっと詰め込んだ、ミニ官庁街なんですね。これ実は僕、感心したんですよ。これあの、テニスコートの上につくられたんですけれどもね。あの、警察から病院までありとあらゆる物があります」

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青山繁晴
「そして今、佐藤町長とお会いして、これは実はこないだ、この番組でもお話しさせていただいた、えー、チャリティー講演会で、6時間、僕なりに話をしまして、300万6400円の義援金ができました(チャリティー講演会の収支が青山さんのブログに掲載されています)。それを今、佐藤町長に、目録でお渡ししました。お金自身は、町の口座に振り込んだんですけれども。今、あの、絵見ていただいても、佐藤町長がもう、こうすごく、あの、こう拝むように受け取っておられたのを、ご覧になったと思うんですね。で、もちろん、その、一人一人の、いわば小さな志がきちんと集まって、あの300万6400円になったので、それをちゃんと受け止めてくれる町長ですから、それが第一ですけど、同時に、実は町にとっては、もう本当にお金が急激に大問題になってる、お金が足りないってことが大問題になってるっていう、ことが実はあるんですね。僕も現地に入るまで、知らなかった事実があって、それは例えばこういうことなんです。ちょっと出していただけますか」

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村西利恵
「災害によって住めなくなった地域のために、法律に基づいて行われる、防災集団移転促進事業というものがあります。この事業の主体は市町村ですが、国の補助が4分の3、出るというものなんですね。この東日本大震災を受けて、宮城県は、国に、4分の3ではなく、全額負担してほしいということを求めていました」
青山繁晴
「はい。これあの、すごく漢字ばっかりで難しそうに見えますけれども、要するに大きな災害受けちゃったら、その、災害地にもう住めない、あるいはもう住みたくない場合は、みんなで、これ大事ですね、バラバラに孤立して移転するんじゃなくて、街や村がそのまま、例えば子供たちももちろん一緒に、みんなで一緒に移転して、そこで新しい村づくり、町おこしをやりましょうという、これは事業であってですね、これは法律に基づいてるんですけれども。だから、国は基本的に4分の3まではちゃんと援助して、主体は市町村であるけれども、国が援助しますよって話だったんですよ。で、これ奥尻島地震をはじめ、えー、色んな災害にもちろん適用されてきたんですが、今回はあまりにも規模が大きすぎて、とてもじゃないけど自治体で賄いきれないから、例えば宮城県は、今回、国に全額負担して下さいと、言ってるんですね。そこまでは僕もよく分かってたんですけれども、現地に行って、その、町長はじめ関係者に訊いたら、それがとんでもない話になってて、こうなってるんですよ。出して下さい」

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村西利恵
「南三陸町の高台移転事業費、その負担の割合は、南三陸町が1000億円、宮城県が1100億円、そして国は600億円
青山繁晴
「はい。これあの、もちろんまだ決まった話ではないんですが、今年の初めに、南三陸町の町長に対して、これ国から直接に言ってくれたんじゃなくて、県庁から、こうなるんですって話が突然来たと(一同驚き)。そうするとね、もうこれ具体的に、南三陸町1000億円、町が1000億円出さなきゃいけない。ところが小さな町ですからね。その、年間予算で、だいたい自由になる金が最大でも3億円なんですよ。町長にも確認しました。そうするとね、300年かかってもこれできないってことになるわけですよ。じゃあ…」
山本浩之
「本気ですか、それ」
青山繁晴
「ええ、これ本気だっていうことなんですよね。で、これを、その、例えば町債、町が特別な債券をい発行して借金してもですよ、それを返せるアテが全然ないんですよ。予め破綻しろと言ってるようなものであって、従って、こういう話になった時に、実は佐藤仁町長って余計なこと言わない人なんですけれども、あの、青山さん、色んなこと踏まえて考えると、一体菅さんというのは、何のために総理をこうやって続けてらっしゃるのか、何が目的なんですか、そして一体いつまでおやりになるんですか?と、ね
一同
「うーん」
青山繁晴
「あの人が総理やってるからこう困るとは、穏やかな人だからおっしゃらなかったけど、それは僕らに気持ち伝わりますよね。その、その質問って今まで受けたことなかったんですが、その、さっき映像でも出ましたけど、隣りにたまたま、その小野寺さんて議員がいて、もう一回言いますが、その、自民とか民主とかそういう問題じゃなくてですね、彼は本当に良心的に動いてることは間違いはありません、あの、この時ですね(VTRで町長との面会リプレイ)、で、小野寺さんが、まず、佐藤仁町長は、プロの政治家である小野寺議員に訊いたわけですよ。ま、僕よりも。そしたら小野寺議員が、いや、それは菅さんがちょっと狂ってしまってるんじゃないでしょうか、よく分かりませんがそうとしか思えませんと言ったら、佐藤さんは、そんな説明になってないなって顔を当然されて、で、僕はプロの政治家を前に僭越だったけれども、いや、狂ってるんじゃないんですと。菅さんは、全く、その、昔の菅さんのまま、菅さん42歳の時から、僕は政治記者として取材を始めました。以後22年ですよね。もう普段からああであって、菅さんは狂ってしまったというような言い方が適切なんじゃなくてですね、本当は、あくまでも菅直人らしくやってるんですよ。それはどういうことかというと、こうです」

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村西利恵
「総理側近によると、『菅さんは自分をヒーローだと思っている。そのわけは、浜岡原発の停止要請から“菅おろし”が始まったと思い込んでいるから』
山本浩之
「ええっ(笑)」
青山繁晴
「これね、あの、まず首相側近、これあの、菅さんにも側近っているんですよ(一同苦笑)」
村西利恵
「いるでしょう、うん」
青山繁晴
「例えばね、総理補佐官をやってた人。側近なのに、なぜかどんどん外されちゃうってことが起きるんですが、これだから、本当は元側近と言うべきでね。もうみんなどんどん離れ始めてるから、本当はこうなんだってことを、これ一人じゃなくて何人もが、もう話すようになってるんですよ。で、今スタジオの中に、あの、笑いが漏れましたが、その通りで、これ、浜岡原発を止めてから菅おろしが始まったんじゃなくて、3月11日に震災があって、その翌日の朝7時11分に、福島第一原発に乗り込んでしまって、そのために色んなことがストップして、大災害になったんじゃないかって疑いを含めてですよ、もうずいぶん前から、菅さん代わってもらわなきゃいけないって話になってるのに、自分でストーリーを作ってですよ、本当はこの番組で言った通り、アメリカの圧力で浜岡原発の停止もしたのに自分は脱原発を言ったので、経産省と電力業界がグルになって、俺を悪辣にも引きずり下ろそうとしてるんだっていう、こうストーリーを作って、その中に住んでるんですよ。それ昔から菅さんはそうです。本当に市民運動家だったのかっていうの僕は改めて、疑問に思ってます。その、市民運動というのも実は、自分で作った、権力に上るためのストーリーだったんじゃないかなと思うんですが。話を戻しますとですよ、こういう菅さんが、皆さん、あの、起きたばっかりの、いわばエセ内閣改造、官房長官は内閣改造じゃないって言ってるけども、どう見ても内閣改造にしか見えないことをやりましたよね。その中身見てもらうと、この、菅さんのほんとに考えてることっていうのは、かなり見えてくるんですね。はい、ちょっと出して下さい」

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村西利恵
失敗の閣僚人事ということですが、今回の内閣改造はポストが2つ新設されました。それが上の2つですね。原発事故収束・再発防止担当大臣に細野豪志さん。そして東日本大震災からの復興担当大臣に松本龍さんが就任しています。それから国民新党・亀井代表は首相補佐官に、元自民党参議院議員の浜田和幸さんは、復興担当の総務政務官に就任しています」
青山繁晴
「はい、これ実はですね、その、色んな報道されてるけれども、ま、もう一度申しますが、間近に見てきたその菅さんの姿からするとですよ、自分をヒーローにするために、すっごく、こう、したたかに仕組んでるんですよね。要するに脱原発で自分をヒーローに仕立てたいから、その、脱原発に関しては、このかっこいい細野さんね、まだ39歳ですよ。民主党で30代で入閣したのは彼が初めてですね。そして海江田さんはなかなか言うことを聞いてくれない。そして海江田さんのイメージはあまり良くない。だからここで、その細野さんの、このスマートさもね、使って、その、反原発、脱原発っていうね、のを、こう自分に印象付けたいと。しかし復興全体で言うとですよ、これ松本龍さん、すごく地味な方ですよ。というか、言い方変えると、あんまりしゃしゃり出ない人ですよね。わりと親分肌で、後ろに引っ込む方が好きな人で。ということは、復興が仮に進み出したら、この人の功績になるんじゃなくて、やっぱり自分の功績にしたい。そういう人事ですよね(一同笑&ざわ)」
村西利恵
「あんまり目立つ人だと自分の手柄にならないからと」
青山繁晴
「嫌なんですよ。新聞には色々書いてあったけど、ほんとは最初からこの松本龍さん狙ってたと思いますよ。総理に対してはあんまり文句言ってないし」
山本浩之
「何度も断ったのに最終的に…」
青山繁晴
「そうです。3度目でやっと言うことを聞いてもらったんですが、それにはそういう底意が、もう十分に感じられるし、さっきの、元側近たちも実はそうだと言ってるわけですよね。それからさらにこの一番下(浜田和幸)を見ていただくとね、何でわざわざ自民党を怒らすのかと。ね。そして浜田和幸さん、復興担当の総務政務官って言ってるけども、この総務大臣の片山さんがですよ、私の知らない人事だから興味ないっていうことを言ってるんですよね」
山本浩之
「うん」
青山繁晴
「あの人、元お役人ですよ?それが言うってことは、浜田さん仕事させてもらえないってことでしょ。だから何にも効果は出ないのに、自民党が怒っちゃったから、しかも参議院に手を突っ込んだんだから」
岡安譲
「そうですよねー」
青山繁晴
参議院では野党が多数派なんですから、何もこれ法律通らないでしょ。つまりそういうことなんですよ。法律通さないつもりですよ
山本浩之
「それが狙いなんですか?」
岡安譲
「やっぱりそうなんですか、そこが狙い…」
青山繁晴
「そうなんです。だって法律通ったら辞めるけども、法律通らない限りは、特に再生可能エネルギー法案ね、それは自分が通すんだと言ってるから、通らないでずっとこう揉めた方がいいということになるわけですよ。ところがここ(モニターの見出し)に失敗って書いたのはですよ、そうやってこう、つまり、こういう人たち(細野、松本ら)相手にはそれ、うまく通用したけど、通用しなかった人が一人いるわけですよ」
村西利恵
「それが亀井さん…」
青山繁晴
「亀井さんに、要するにリスクを半分背負ってくれと、つまり副総理になってくれと、ね。あなたは、その、郵政民営化でも頑張りたいんでしょみたいなことを持ちかけたけど、亀井さんはそれを蹴っ飛ばして、何をやったかというと、総理補佐官。ね。ま、あの、あえて言うと、これだけの大物が総理補佐官になるんですよ?総理補佐官て、しかしね、その、閣僚と何が違うかというと、閣僚は閣内一致しなきゃいけないから、最終的には意見違っても、総理大臣の言うこと聞かなきゃいけないけど、総理補佐官というのは、言いたいことを言うわけですから、こうしろああしろっていうふうにですね。だから亀井さんフリーハンドを取っちゃったんですよ。だから本当はものすごい失敗の、いわば、あの、やがて失敗になるような自爆装置を体内に持ってしまったような実は内閣改造なわけですね。で、この辺もやっぱり、菅さんは僕は総理大臣の器じゃないと、すみません、この『アンカー』で何度も申しましたが、自ら宰相の器じゃないことを自覚して、お辞めになるべきだということを当初から申してきたんで、別に浜岡を止めたから、この『アンカー』でもそういう話になったわけじゃないわけですよね。そして、その菅さんが、さらに、いわば、菅さんなりの将棋の駒を進めたのが、まずこれですね」

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村西利恵
「菅総理はおととい(27日)の会見で、『エネルギー政策について、国民に信を問う考えはあるか』という記者の質問に対して、解散を否定しませんでした
青山繁晴
「これ僕はおとといびっくりしたんですよね。というのは、これ、国民に信を問う考えっていうのは、これ紋切り型の質問なんですよ。これ、僕は政治記者の時も、僕自身も何度も総理に訊きましたよ。これ何言ってるかというと、衆議院解散しますかと、訊いてるんでね。で、解散しますなんて言うわけないけど、紋切り型ってのは必ずこれ誰かが訊かなきゃいけないんですよ。で、必ず総理大臣ていうのは、そんなことは念頭にありませんと。どうしてかというと、衆議院解散して民意を問うっていうのはとても大切なことだけれども、しかし、それで仕事は、まあ普通考えても1カ月はできなくなっちゃうわけだから、だから今の仕事に専念すると、その、答えて、それと同時に解散権は総理大臣だけが持ってるんだから、いつでも抜けますよって雰囲気だけでいいわけですよ。それが、これ否定しなかったんで、えっ、ここまでやるかと僕は思ったら、それどころじゃない。きのうはもっと、もっとすごいことあったんですね。それはこれです」

 

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青山繁晴
「総理は、きのう(28日)の両院議員総会で、『エネルギー政策をどのような方向に持っていくかは、次期国政選挙でも最大の争点になる』と話しました」
青山繁晴
「これは、僕はほんとに、椅子から転げ落ちましたよ。これあの、誇張して言ってんじゃなくて、ほんとに椅子からこうガクッとね、膝が割れて転がり落ちたんですよね、転がり落ちそうになったんですよ。それ、どうしてかというとですよ、いやしくも内閣総理大臣が、次の国政選挙では、こういうことが争点になります、つまり俺は、俺の言うこと聞かなかったら解散するぞっていうふうにね、しかも与党議員に対して。野党を牽制するならまだしも、自分の与党議員に対して、これしかも両院議員総会の冒頭にやったんですよ、これ。それ脅しかけてですよ、そして例えば今朝の新聞見ていただくと、それからさっきのVTR(ストレートニュース)の印象もね、こう、けっこう総理に対して文句言ってるじゃないかって感じするでしょ?それ実態違います。これあえて言うとね、今朝の朝刊各紙では産経だけが一番正確に書いてたと思うけど、冒頭それをぶちかまされて、民主党の議員はもうシューンとなってですよ
山本浩之
「みんな腰が砕けちゃった」
青山繁晴
「で、選挙が比較的強いと思ってる人だけが声挙げたわけですよ。選挙に不安ある人はみんな一発でこう静かになってしまった。だからこれあえて言うと菅さんだけじゃなくて、この番組ご覧になってるかもしれない国会議員の方に申すと、選挙、負けたらば、違う人生歩めばいいじゃないですか。そんなに議員の仕事守りたいんですか。議員てのは本当は人のために自分を犠牲にする仕事なんであってね。あの両院議員総会は語るに落ちたけども、その、人間のそういう卑しいところを突いてくる、内閣総理大臣てのはほんとに子供たちの教育にも悪いと思うんですよ。しかし問題は、じゃあその、単なる脅しなのか。ほんとに衆議院解散総選挙、この、被災地も含めた総選挙をやるのかどうかっていうのが、最大の疑問ですね。だから後半はそれを考えたいんですけれども、キーワードはこれです(フリップ出す)」

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村西利恵
「ここでズバリキーワードは『穴ねらい』。果たして菅総理の狙いとは。解散総選挙は本当にあるのか。CMのあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、今、衆議院を解散して総選挙に踏み切ったら、一番不利なのは菅総理自身ではないかなっていうふうな、思いはするんですけれども、それでも、本当に今後、解散総選挙、できるのか。えー、2つめのキーワードは『穴ねらい』でした。お願いします」
青山繁晴
「はい。あの、今、ヤマヒロさんがおっしゃったね、山本浩之アナがおっしゃってくれた、その、解散ってほんとにできるのかと。こういうのってね、政治家に訊いてもダメなんですよ。もう、もう自分のことで頭いっぱいになっちゃってるから。で、常に、この、普段からずーっと情報を少しずつ少しずつ集めて、いつでも何でも知っている機関が日本にありますよね。日本のインテリジェンス。だから当然それにまず訊いてみました。答えはこうです」

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村西利恵
日本の情報当局者によると、『本気で“脱原発解散”をするつもりだ』
青山繁晴
「はい、これほんとは3人に訊きました。えー、年代も、すごく上の人から、わりと若手の最前線まで3人に訊いた。もうこれ3人っての、絶対最低限必要なんですよね。ウラ、オモテ、真ん中が必要だから。で、そうしますとピタリと一致してて、いや、青山さん全く本気ですよと、菅総理は。で、僕も当然ね、その、元政治記者のはしくれとしても、今、総選挙やったら、どう考えても、まあ自民党もあまりしっかりしてないけれども、民主党が勝つとは思えないけどって訊いたら、こういう人たちってのは選挙情勢ってのも実はずいぶん調べてますよね。だから脱原発っていうことを、ほんとに前面に上手に出した場合は、ギリギリ勝てるんじゃないかというのを、いや、彼らが思ってるんじゃなくて、菅さんはそう判断してると。ね。だから少なくとも、その、菅さんが単なる脅しじゃなくて、本気でやろうとしてるんだと。で、僕はそういう感覚だけじゃなくて、もし総選挙をほんとにやろうとしてるんだったら、準備してる役所がありますねと訊いたら、この情報当局者たちは、あ、我々は、準備してると考えてるよと言われたんで、じゃあその準備してるはずの役所そのものに訊きました。はい出して下さい」

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村西利恵
総務省の幹部によると、『総選挙の準備はしている』
青山繁晴
「はい。これはもう、明言したんですね。で、これも複数ですが、一番明言した人は実は1人であって、この人は、わりと、幹部ではありますけど、若手です。どうしてかというと、この総選挙の準備っていうのは、実は総務省が判断することじゃなくて、官邸から降りてきたら、もうその、若手を中心に、若手中堅を中心に実務者が、ブワーッと動かないといけないんですよ。膨大な準備するから。だからこういう場合は必ず総務省の若手に訊くべきであって、そうすると彼は、彼は僕はとても良心的な人だと思ってるんですが、ま、そのかわり役所辞めたいって悩んでる人でもあるんですが、彼がはっきり、してますと言われたんですよ。で、僕はこの辺(こめかみ)がちょっとだけプチッと切れてですよ、だって南三陸から帰ったばかりですから」
一同
「うんうん…」
青山繁晴
「あの南三陸町、皆さんさっきの映像見ていただいたでしょう?あそこで総選挙やるんですか?と。さっき、瓦礫を積んだトラック走ってましたが、あそこを選挙カーが走ったら、暴動が起きますよ!と
村西利恵
「ほんとですね」
青山繁晴
「本当は菅さんに言いたいとこですが、この気の毒な若手幹部に、あの、僕はけっこう怒鳴ったところ、いや、青山さん、そう言われるのは分かるけど、しかし理論…(南三陸町の瓦礫積んだトラック走ってるVTRが出る)、このかわりに選挙カーが走る姿を考えてみて下さい、皆さん。いや、もう、世界からじゃなくて、もうほんとにみんなが見捨ててしまいますよ、この国を。ところが、その総務省幹部は、気持ちは分かるけれども、理論的には可能ですと。つまり投票率がドーンと落ちるだろうけれども」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「例えば投票所の工夫によっては、ある程度の、例えば20%程度の投票率が何とか維持できたら、その選挙、衆議院が解散されてしまったら、ほっとくわけにいかないんだから、総務省としてはそういう準備をしているということなんですよね。で、こういう話が出たから、当然僕は、実は、その佐藤町長に会う前から、会う前からもこういう話聞いてたから、その、佐藤町長にも訊いてみたんですね。そうすると、答えはこうでした」

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村西利恵
佐藤町長によると、『総選挙なんて、とんでもない』と
山本浩之
「そりゃそうでしょう」
青山繁晴
「これね、あの、佐藤さんもう、このアップ通りで、ほんとに温厚な人なんですよ。穏やかな人で。そしてこの佐藤町長って皆さんご存知ですね、さっきの防災庁舎の一番屋上で、このポールにしがみついてて、何とか生き延びたっていう、もうほんとに、九死に一生を得た人ですが、そういうことを顔に出さない人ですよ。ね。そして、例えば遠藤未希さんだけじゃなくて、生き残った、あの、職員のことも本当に考えてくれる、ね、あの、一人だけをヒーローにしないっていう意味でも、とてもこのバランスのとれた人なんですが、この時だけはね、とんでもないですよ!と。ね。もう顔つきが、もう一瞬だけど、もうあの、夜叉のように変わってですね、とんでもないですよ!そんなことは、そんなことはとんでもないですよ!と言われてもう、言葉を失われたわけですよ。ところが菅さん何を考えてるかというと、さっきキーワードで穴ねらいって出しましたね。その穴って何の穴かというと、もう岡安さんも色々考えたでしょうが、これ何の穴ですか?」
岡安譲
「何か抜け穴、ですか。例えば法律とかの抜け穴とか」
青山繁晴
「ああ、さすがですね。まあ法律の抜け穴、その通りなんですよ。で、しかもこれはただの法律じゃなくて、例えば公職選挙法の抜け穴とかじゃなくて、憲法の抜け穴なんですよ」
一同
「えっ」
青山繁晴
「憲法に、あの、憲法は色んな議論ありますが、日本国憲法に欠けてるものが実は2つあってですね。ひとつは、内閣総理大臣を辞めさせる手段がない。つまり、任期がないんです。任期ってその、人の気と書く人気じゃなくて、期限ですね。任期の定めがないから、本人が辞めない(「辞める」の間違い?)と言わない限りは、いつまでもできてしまうって世にも稀なる憲法なわけですよ。で、ひとつだけ手段があって、それは内閣不信任案を可決すること、あるいは内閣信任案を否決すること、同じことです。ま、要は、信任しないっていうのを国会がやること。ところがそれ、こないだ葬ってしまったじゃないですか。菅さんがサギを働いて。辞めるかのように見せて。そして同じ国会では、一回しかこの内閣不信任案は出せないっていうのが国会の慣行で。慣行なら破れると思うかもしれないけど、国会ってのは慣行で動いてるから、それ破るわけにいかない。それを見抜いてるから、延長延長というふうに、菅さんは主張したわけですよ。つまりはっきり言うと、日本国憲法が想定してなかった、つまり総理大臣というのは、例えば上に国の象徴の天皇陛下もいらっしゃるし、その、民意と、あの、全部合わせて、自分は退くべきだと思ったら辞めるでしょうというのが、憲法の予想してることなのに、こうやって辞めない人を想定してないから規定がないわけですよね。それを、実はその穴を、悪用してるわけですよ。そうすると今日の、最初のキーワードの、みんなへの緊急提案ていうのは、実はそんなすごい、かっこいい提案じゃなくて、まず国会がやらなきゃいけないと思うのは、つまり、政治家では、この解散総選挙を止めることができないんですよ。法律で、憲法で止まらない。止められるのは、これ本当に有権者だけです。民意だけです。ね。こんな時に解散総選挙をしちゃいけない。そして、それをやったら菅さんは脱原発掲げようとも、それとはまた別問題で、その政治判断そのものを、私たち認めないってことを事前に民意で示す以外にはこれ、止められないんですよ。そして皆さん、これは、僕の緊急提案、実は意味があるんじゃないかと思うのは、まず有権者が国を動かすってことにもなるし、まずはこのおかしな解散総選挙を止めることから、実は政治が自ら顧みるきっかけにもなるかもしれないと思うので、今日は、その提案をさせていただきました」
山本浩之
「ありがとうございました」


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nugi-nugi

7月3日
動画差し替えました。
by nugi-nugi (2011-07-03 09:13) 

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